毎月一度の研修日、急遽入院となったKさんの仕事を引き継ぐべく進捗状況を調べつつ、お客様に電話を数本、机の上には過去の日報やらメモやらが散乱。う~む、今週中には方をつけようと思っていたはずの翻訳やらマニュアルチェックやら、目の前のお客様と今すぐ関係の無い仕事はどんどん優先順位が下がってしまう。
今日の研修で講師を務めるのは先日まで同じ事務所にいた彼。 な~んと今月末で退職するのだという。市内中心部の今の事務所から彼が担当する部門全員が望京の事務所に移った直後、この部門の若い女の子が一人退職した。そのニュースを聞いた時になぜか彼も辞めてしまうのではないかという予感があった。「あなたは辞めたりしないでね」というメールを送ろうとしては削除し、でもやっぱりと思い直しては削除して・・・。 感性も細やかで、良い意味で日本人的なサービスの概念をもちつつ、中国人的なリーダーシップも取れる優秀な人だと思っていただけに本当に残念。 なんとなく名残惜しいな~と思いつつ後ろ髪を惹かれるように彼と最後の挨拶をして、急いで入院しているKさんの様子を見に出掛ける。入院から24時間近く経ち、消炎剤の点滴が効果をあげているようで思っていたよりもずっと元気そうで安心。ただ気の毒なことに炎症が治まるまでは飲食厳禁ということで、食事の代わりにブドウ糖の点滴のみだと言う。「ご飯食べないとやっぱり体力が落ちるんですね、立ち上がるとフラフラして・・・」と。そりゃそうだよね。今はとにもかくにもゆっくり休んでしっかり元気になってまた一緒に頑張ろうね。 彼女の元をおいとましたところで中国人の友人Zさんから電話。 「今何してるの?外にいるみたいな音がするけど?」と。友人のお見舞いを済ませて病院を出たところだと話したら「今回もまたタイミングよく電話しちゃったね~。近所にいるならちょっと事務所に来ない?ちょっと見せたいものも有るしさ。その後一緒にご飯食べよう!」と。 前回お互いの仕事で協力し合えることがあると思うよ、と言うところまで話はしたものの具体的にどんな協力が可能なのか今ひとつピンと来なかったということも有ってお言葉に甘えることにする。 大きな設計事務所に勤務するZさんの事務所でデザインコンペに提出した作品であろうと思われるたくさんの建築模型を見せて頂き、彼等の事務所が手がけた作品(マンションやオフィスビル)の写真を見せてもらいながらおしゃべりあれこれ。今すぐ仕事に結びつくと言うことは無いかもしれないけれど、それぐらいの距離感が調度いいのかもしれない。大きなことが大好きな中国の人と、細かいことが気になる日本人、出会った瞬間に利害が一致して慌てて結んだ関係はたやすく壊れそうな気がするから、いつかそんな風にwin-winになれるかもしれないと淡く思うくらいが調度いい。 ・里芋と大根の煮物 事務所見学のその後は約束通り食事に。 Zさんの事務所は嘗て留学時代によく足を運んだエリア。おそらく自分の足で歩くのは中国で社会人生活を始めてからは初めて、つまり5年ぶりくらいになるはず。あまりの変わり様にただただ驚くばかり。 大通りを一本入った杭州料理のお店、事務所の皆さんでよく足を運ぶと言う。彼のおススメの煮物はあっさりしっかりお味が染みていて美味しかった。 Zさん、今夜もご馳走様でした。
by lingyangnai
| 2007-01-25 22:30
| お外ご飯
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